バドミントンTOP >> 新着情報

新着情報

RSS

  • 試合結果
  • 試合告知
  • 選手情報
  • インタビュー

2017年05月28日

【スディルマンカップ2017】激戦を3‐2で制し 韓国4度目の栄冠

5月28日、大会最終日のスディルマンカップ2017(TOTAL BWF Sudirman Cup 2017)。日本が前日の準決勝で中国に敗れ、決勝は中国と韓国の顔合わせで行われた。
 
最終戦までもつれた激戦は、韓国が最後の混合複を取って3-2で勝利。7連覇を狙う王者中国をねじ伏せて、6大会ぶり通算4度目となる栄冠に輝いた。

 
この日の中国は、全体的に動きが重く覇気が無い。一方、韓国は全試合を通じて積極的な姿勢が目立った。

初戦の男子複ではベテランペアで中国が取る。韓国にとって勝負の女子単はスン・ジヒョンが難敵を倒して、1-1とすかさず取り返す。男子単は、予想された韓国のエース ソン・ワンホーがケガで、急遽代役に立てられたチョン・ヒョクジンを、中国のスター諶龍が寄せ付けず、中国がまずは2-1と優勝へのリーチを掛ける。

 
ここで韓国が踏みとどまった。女子複でチャン・イナ/リ・ソヒ ペアが、連戦の疲れの見える中国ペアを破り、タイに持ち込み、勝負は最終戦の混合ダブルスで決することに。世界ランキング上位の中国ペアに対して、「失うものは何も無い」と臨んだ韓国のチョイ・ソルギュ/チェ・ユージュン ペアが、ここで格上相手の殊勲の白星。


試合詳細は以下のとおり。
 
中国2-3韓国
 
男子複
FU Haifeng/ZHANG Nan (WR40)2(21-14,21-15) 0 CHOI Solgyu/Seung Jae SEO(WR??)

女子単
HE Bingjio(WR7)0(12-21, 16-21 )2 SUNG Ji Hyun(WR4)

男子単
CHEN Long(WR12) 2(21-10,21-10)0 JEON Hyeok Jin (WR41)

女子複
CHEN Qingchen/JIA Yifan(WR4)0(19-21、13-21)2 CHANG Ye Na/LEE So Hee(WR3)

混合複
LU Kai /HUANG Yaqiong (WR2)0(17-21、13-21)2 CHOI Solgyu/CHAE Yoo Jung(WR14)
 
 
男子複 FU Haifeng/ZHANG Nan(中国)ペア 試合後のコメント
 
日本戦ではなく今日の出場になったことで、試合に臨む心境の変化は
傳「自分たちとしては、昨日の日本戦に非常にプレーしたかった。でも、コーチの判断でベテランである私たちの疲労を考慮に入れ、決勝での起用になった」。
張「今日の相手は、若くて強い。決勝トーナメントで2戦とも非常に良いプレーをしているので、今日の試合には十分な準備をして臨んだ。今日は結果として、彼らより良いプレーが出来て勝てたことを嬉しく思う」。
 
韓国と決勝で戦うことは、大会当初から想定していたか
張「この大会のベスト8は、どのチームも決勝に上がってくる力のある国だから、相手に関係なく、自分たちがしっかり準備をしなければならない」。
 
昨日の日本戦を中国としては「事実上の決勝」と捉えていたのか
傳「間違いなく日本の方がより手強い相手で、実際、昨日はタフでハードなゲームとなった。日本はこれまでも常に私たちにとっての強敵の一つだし、東京五輪に向けて、これからもより日本を強敵として意識していくことになる」。
 
2人ともベテランの域に達していると思うが、今後の(代表での)プレーはどのように続けていくのか
張「僕は自分は若いと思っているよ(笑)。若い選手たちの今大会での頑張りには感謝している。彼らの誰もがベストパフォーマンスをしてきたことで、今日こうやって決勝に勝ち上がってくることができた」。
 
女子単 中国 何冰嬌 
「負けてしまったけど、この大会の決勝でプレーできたのは、私にとって新しい世界の幕開け。自分は20歳と若いので、中国では私のような若い選手がこのような大きい大会でプレーする機会は多くない。それが出来たうえに、決勝でもプレーすることができて素晴らしい経験になった」。
 
韓国 スン・ジヒュン
試合、大会の振り返り
「決勝に進出できて、とても良かったと思っている。決勝トーナメントを通じて、男子の単複などの良いパフォーマンスも含めて、良い大会になっていると思う」
この大会に入って、毎試合プレーしなければいけないなかでコンディションの不安は。
「もちろん、毎試合タフな相手と戦うのは楽ではないが、結果が出ているのでそこに対する不安は無かった」。
中国、日本、どちらとの決勝を臨んでいたのか。
「中国は、世界一の強国で勝ち上がってくることは当然予想していた。日本の昨日の試合はずっと観ていたが、日本にとっては残念だったが、その結果を受けて、今日、中国と私たちが対戦することになったということ」。
 
男子単 諶龍 試合後コメント
 
韓国の相手がファーストチョイスのスンではなかったが、その点に関して
「今朝9時ごろ、起きたら、コーチからのテキストで今日の相手が孫ではないと知らされた。元々は、一番手の選手が出てくると想定はしていたけど、相手が変わってもやることは同じで何の問題もなかった」。
 
今日の試合の出来は?
「今日は、安定して、落ち着いてプレーできた。自分らしいプレー、戦い方を貫こうと考えていたが、それがすべて上手くいった」。
 
この大会の決勝でプレーできることをどのように思っているか
「とても光栄だし、興奮している。と、同時に少し緊張もしていた。この大会は2年に一度しかない大事な大会だし、私にも中国チーム全体にとっても非常に大事な大会だ」。
 
二年前のように、日本と決勝で対戦することを期待していたか
「今回はドローで準決勝で我々とあたることになったのは日本にとっては不運だったかも知れない。願わくば次回は決勝で日本と対戦できればいい」。
 
リオ五輪の頃のパフォーマンスと比べて、現在の調子はどうか
「戦術面などではやることがまだあるように思うが、メンタル面は随分強化されている」。
 
女子ダブルス 韓国 チェン/リー ペア
どのような意識で試合に臨んだのか
チャン「もう後が無い状況で、とにかくベストを尽くすように準備した結果、チームの勝利に望みをつなぐ大事な試合を取れて嬉しく思っている」
 
第1ゲームの苦戦の後で、どのように立て直して勝利に繋げたのか
リー「第1ゲームは、多くのポイントを落として苦戦したが、最後に何とかゲームを押さえられた。第2ゲームでは、修正しなければいけないことに集中してプレーしたことで、勝つことができた」。
 
中国のペアの印象と自らのパフォーマンスについて
チャン「すべての中国選手は尊敬に値するが、特に若い選手は素晴らしいポテンシャルがある。そういう中国の若手の有望株に勝てたことをは嬉しい」。
 
相手は昨日、世界1位のタカマツを破ったが、そのあたりは試合の準備で対策を練ったか
リー「試合までビデオ分析などの時間が充分に取れた。でも、昨日の試合が終わるまではどちらが相手になるかは分からなかったので、どっちが来ても大丈夫なようにしっかりと準備していた」。
 
混合ダブルス 韓国 チョイ/チェ ペア
試合直後の感想
チェ「試合の初めは緊張していたけど、何とか良い結果が出て嬉しい。応援にも心から感謝したい」。
「本当に嬉しい。チームに最後でしっかりと貢献できた。この勝利はチームでのもの。僕らを強く信じてくれた監督、コーチにも感謝したい」。
 
中国監督会見
決勝の敗因
「プレッシャーが一つ、そして疲労。昨日、日本戦で遅くまで戦っての今日の試合で、特にダブルスの陳清晨は、昨日も2試合戦っていた。全体的に疲労が残っていて、それに加えてプレッシャーも大きかった」。
 
大会の振り返り
「今回の中国チームは完全な新体制、新しいコーチ陣、そして新しい選手、そしてチームの運営体制なども含めて、完全に新しいアプローチで大会に臨んだ。例えば、個人ではチームとして食事を共にしたりというような、チームとして戦うための改革を行ってきた。さらに、今大会は、激戦となった日本戦のように今までにない強敵、との対戦となったので、団体戦としての意識を強く持って臨まなければならなかった。決勝の韓国も強かった。今までになく手ごわい相手との戦いを強いられた。それは中国にとっては良いことで、新たなチャレンジにぶつかっても、今後の良い未来のためにチャレンジを続けていく。中国は(この大会で)2003年に韓国に負けるまでは5連覇、そして今回負けるまでは6連覇をしている。今回の負けの後に立て直して、将来はもっと多くのタイトルを獲得していけると思う」。
 
決勝のゲームプランは?その何が上手く行って、何が上手くいかなかったのか
「昨晩、日本に勝ってから今日のゲームプランのためのミーティングを終えたのは午前2時を回っていた。出来る限り、昨日プレーした選手、女子ダブルスは例外だが、連戦を割けるというのが基本的な考え方。男子単複、女子単に起用した各選手はこの試合に出場したいと思っていた選手で、彼らを信じていたし、中国が他のどこよりも優れた選手を有していると信じて、疲労の少ない選手にチャンスを与えた」。
 
なぜ、女子ダブルスは連戦ということにしたのか
「こちらのペアが、ウーバー杯での勝利など韓国ペアに対して優勢で、相性や対戦成績もよいので彼女たちを信じて起用した」。


韓国試合後会見 カン・キュンジン監督、混合複 チョイ/チェ ペア

ここのところ混合ダブルスで結果が出てなかったのが、大一番で結果を出したが
チョイ「今大会に入って、特に決勝トーナメントに入ってからの混合複は出来が良くなかった。正直なところ自信を失いつつあった。それでも、チームが決勝まで勝ち上がってから、そのネガティブな結果をすべて忘れ去って、まずは1ポイントずつ確実に積み上げて、練習試合と同じような心持でいこうと切り替えたのが良かった」。
 
チェ「私も、パートナーが言ったように自信を失いそうになった。それでも、チームメイトや監督やコーチなどが支えてくれて、『私たちもできるはず』と気持ちを入れ替えて臨んだら、良い結果が出た」。
 
特にチェ選手に聞きたい。過去数戦に比べて、今日のパフォーマンスが格段良かった。どんな気持ち、または対策をしたうえで、今日の大一番に臨んだのか
「団体戦のこういう大きな大会に初めて臨んで、とても緊張していた。準決勝の試合の後に、『もう、失うものは何も無い』と思った。しかも、今日の試合で前の頑張りで2-2で回ってきたので、また『何も失うものは無い』と開き直れて、自分のベストを尽くすことで、緊張を乗り越えて、良い結果を導き出せた」。
 
2003年以来のスディルマンカップの勝利となるが
「我々にとって、この結果はミラクルだと思う。今回はとても若く経験の浅いチームで臨んだが、とにかくチームスピリットを高め、チームの全ての成員がやればできるんだという気持ちでやってきたのが、この素晴らしい結果に繋がった」。
 
中国のパフォーマンスやチームに関して、何か感想は
「ご存知のように中国はバドミントン界の最大勢力。世代交代も進んでいる。そこに対抗するには、韓国もチーム力を向上させて、中国と共に世界のバドミントンを引っ張っていければいい」。


日本は、タイと並んで3位で表彰台に臨み、激戦から一晩明けてすっきりとした表情の選手たちが笑顔で観衆に応えた。



2年後の16回目となるスディルマンカップ2019は、中国の南寧での開催が既に決まっている。


▲PageTOP