2012年12月03日

【全日本総合】 混合ダブルス2012予想

今まで話題に乏しかったこの種目は池田信太郎と潮田玲子が北京オリンピック後、新しく混合ダブルスに挑戦し、ロンドンオリンピック出場を目指したことから、一気に脚光を浴びた。「イケシオ」コンビはこの大会、念願の初優勝と目標としたロンドンオリンピック出場権を獲得し、メダル獲得こそならなかったがこの種目のレベルアップにのみならず、バドミントン競技の普及発展に大きな貢献をしてくれました。
今回は潮田が引退して、その姿は見られませんが今後、若手選手がその挑戦する精神を引き継いでくれることと確信しております。

▼「イケシオ」コンビ
E49Q6712

さて、今年の予想はということになりますが出場者リストをチェックすると前回ベスト4の中から出場しているのは黒瀬尊敏(トナミ運輸)・横山めぐみ(ルネサス)組のみ、ベスト8の中からは常連の堂本克樹・西川由衣(パナソニック鳥取)組、橋本博且(トナミ運輸)・藤井瑞希(ルネサス)組というように新旧入れ替わりがはっきりした状況です。しかし、全体のレベルアップは著しく、どの組が優勝するか見当がつかないくらい混戦状態である。

横一線状態の中から、まず、実力派橋本・藤井組があげられる。藤井の絶妙なネットプレイからの橋本が強打する攻撃パターンは強力で定評がある。
二人ともダブルスを兼ねており、今まではスタミナの配分、体調等に問題があったがそこをどう調整して臨むかだけが重要なポイントとなる。

▼藤井瑞希(ルネサス)・橋本博且(トナミ運輸)
CQ7C5855

社会人大会優勝、数野健太・江淵愛美(日本ユニシス)組。数野はこの種目としては円熟味を増し、ベテランの域に達していると言っていい。社会人大会では江淵とのコンビネーションも良く、その時と同じような形を作れるかがカギとなる。

▼江淵愛美・数野健太(日本ユニシス)
E49Q5086

社会人大会準優勝、佐藤翔治・西山夕美子(NTT東日本)組。「翔治」はシングルスもダブルスもミックスもすべて上手いし、強い。このコンビでの試合経験不足が唯一の弱点かもしれない。

▼西山夕美子・佐藤翔治(NTT東日本)
E49Q5101

嘉村健士(トナミ運輸)・米元小春(パナソニック)組。大阪インターナショナルチャレンジ2011優勝、2012準優勝、ヨネックスオープンジャパン3位など実績は充分、観客に元気を与えるプレイにフアンが多く、自分たちの流れに試合展開を進めることができれば優勝のチャンスが出てくる。

▼米元小春(パナソニック)・嘉村健士(トナミ運輸)
E49Q8700

大型ペア、垰畑亮太・高橋礼華(日本ユニシス)組。昨年、垰畑は浅原さおりと組んで準優勝し、高橋は女子ダブルスで優勝。このペアでは今年7月、カナダオープンで優勝するなど今大会では一番混合ダブルスらしく、まだまだ、未知数の可能性を感じる。
これらに続く、常連組、黒瀬・横山組、堂本・西川組、高島雅彦・後藤佳代(JR北海道)組、社会人大会で活躍組、伊東克範(金沢学院クラブ)・宮内唯(ルネサス)組、川前直樹・新玉美郷(NTT東日本)組、川口桂介(トリッキーパンダース)・小椋しのぶ(三菱電機)組らは個性的で魅力的な選手揃い、上位進出を期待したい。

この混合ダブルスは大学生、高校生といった若手が出てないのが寂しいがその分、ベテランの素晴らしいプレイが多く、ゆっくり、楽しく試合を観戦してほしい。


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