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2017年11月27日
【全日本総合2017】混合ダブルス展望
この混合ダブルスはここまで、舛田圭太(トナミ運輸)・前田美順(当時NEC SKY)組が本格的に世界に挑戦することにより、急速に日本の混合ダブルスのレベルアップがなされた。その後、ロンドンオリンピック出場に向け、池田信太郎(日本ユニシス)と潮田玲子(三洋電機)が挑戦することで「イケシオ」として話題を提供、認知され、一躍注目の的になった。
昨年は数野健太・栗原文音(日本ユニシス)組がリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得、5位入賞の大活躍を果たし、今年の全英選手権では渡辺勇大・東野有紗(日本ユニシス)組が決勝に進出するなど、この種目が世界レベルに達したことを証明してくれた。
昨年の大会は有力視された第一シードの数野・栗原組が権藤公平(トナミ運輸)・廣田彩花(再春館製薬所)組に、第二シードの渡辺・東野組が嘉村健士(トナミ運輸)・米元小春(北都銀行)組にいずれも準々決勝で敗退するという波乱の大会となったが、奇しくもその権藤・廣田組と嘉村・米元組の決勝対決となった。
決勝は混合ダブルスとしての経験も豊富で優勝経験もある嘉村・米元組が下克上のごとく勝ち上がってきたものの初の決勝で緊張が見られた権藤・廣田組とは対照的に落ち着いて、二人の個性とコンビネーションの良さでプレイに勢いを生み出し、結果的には地力の差を見せつけた4年ぶり2度目の優勝を飾った。
今年のエントリーのメンバーを見ると日本ランキング1位の数野・栗原組と昨年ベスト4入りの嘉村・米元組、権藤・廣田組、垰畑亮太・篠谷菜留(日本ユニシス)組、伊東克範(金沢学院クラブ)・浦谷夏未(北都銀行)組の4組が出場してないことに気付く。新旧交代の時期でもあり、所属の違いでのペアリングの変更などの問題点もありますがせっかくこの種目が近年注目され、レベルが上がってきている状況の中、少し寂しさを感じる。
しかしながら男女で行う混合ダブルスはコンビネーション、配球の妙により、試合展開が刻々と変化して、どんなにペアリングが良くて、どの組が優勝するかなど見当もつかない面白さがある。こんな時こそ次期のニューヒーロー出現を期待したい。
今年の大会は渡辺・東野組を中心に展開されそうだ。若手代表のエースから今では日本を代表するペアに成長した。ジュニア時代からのペアリングで二人のコンビネーションは出場メンバー随一、東野の男子に劣らないスピードと渡辺のシャトルを沈めて攻撃に移る技術は目を見張るものがある。接戦になるほどに実力を発揮するタイプで初優勝の可能性充分とみる。
対抗馬はナショナルメンバーの金子祐樹・栗原文音(日本ユニシス)組。二人での経験は多くないがそれぞれ混合ダブルスを得意とする。金子は別なペアリングではあるが今年の日本ランキング大会優勝、栗原は数野と組んでの実績では出場中ナンバー1。二人の普段の攻撃力が発揮できれば優勝を狙える。
この2組に続き注目したいのはまず、常に上位に入っているベテラン組となった3組の米元優樹(宇部興産)・米元陽花(ACT SAIKYO)組、高階知也(トリッキーパンダース)・江藤理恵(岐阜トリッキーパンダース)組、小松崎佑也・松尾静香組(NTT東日本)、そして新ペアで挑戦する竹内義憲(日立情報通信エンジニアリング)・浦谷夏未(北都銀行)組。いずれも試合運びには定評があり、見ていて面白い。
その他、社会人から上位を脅かす存在として、小林優吾(トナミ運輸)・志田千陽(再春館製薬所)組、渡邊達哉(トナミ運輸)・小野菜保(再春館製薬所)組、齋藤太一・尾﨑沙織(NTT東日本)組、伊東克範(金沢学院クラブ)・荒木茜羽(岐阜トリッキーパンダース)組らが挙げられる。
また、若手から、大学生がこの種目の競技力向上の目的で開催している全日本学生ミックスダブルス大会優勝古賀穂・中西貴映(早稲田大学)組、準優勝玉手勝輝・財津 穂(日本体育大学)組、3位西川裕次郎・宮浦玲奈(法政大学)組、仁平澄也・上杉夏美(明治大学)組らが出場し、新鮮味を加え、今後のこの種目の強化に必ず貢献してくれると期待している。
記事:美郷茂樹
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