2015年12月28日

「夢追人 吉田沙保里大賞」に山口茜選手と指導者 三觜賢氏が受賞

国内のジュニア選手が国民栄誉賞を授与されたレスリングの吉田沙保里選手(三重県出身)に続くよう、国際大会等で優秀な成績を収め、今後も活躍が期待できる小学生、中学生、高校生アスリート及びその指導者の栄誉を讃えるために2014年に三重県で創設されたのが「吉田沙保里賞」

リンク(三重県地域連携部スポーツ推進局):吉田沙保里賞実行委員会トップページ

2014年は全国枠で体操の白井健三選手(神奈川県立岸根高等学校)と指導者 白井勝晃氏が同賞を受賞したが、2015年はバドミントンの山口茜選手(勝山高校)と指導者 三觜賢(みつはしさとる)氏が選出された(このほか、県内枠でウエイトリフティングの選手3名と指導者3名が選出された)。

※ 三觜賢氏は山口茜選手の小学校1年生から中学校3年生までの指導者で、勝山南部ジュニアバドミントンクラブのコーチとして、ジュニア・少年選手を中心とした選手の指導に尽力している。



この表彰式が12月27日に三重県津市芸濃総合文化センターで行なわれ、表彰および受賞者インタビューのほか、トークセッションや地元ジュニア選手とのミニマッチが行なわれた。




表彰状および副賞の授与では、副賞のパールのほか、伊勢海老を授与された山口選手は鈴木英敬 三重県知事から「伊勢海老は好き?」と聞かれ、苦笑いしながら首を傾げて会場は爆笑。鈴木知事も「そこは大好きとゆうてくれな!(三重弁)」とさらに笑わせてくれた。


▲続いて副賞の伊勢海老を授与された三觜氏は大声で「(伊勢海老は)大好きです!」と返答し、これまた会場が大爆笑。



▲ゲストの小椋久美子さんからも山口選手に花束を贈呈。



▲県内枠で表彰されたウエイトリフティングの柳川友章(やながわ ともあき)選手と指導者 平井一正氏。

▲県内枠で表彰されたレスリングの成國大志(なりくに たいし)選手と指導者 藤波俊一氏。

▲県内枠で表彰されたウエイトリフティングの石井未来(いしい みく)選手と指導者 石井伸子氏。



▲当日、急遽全日本の合宿が入ったため表彰式に来られなかった吉田沙保里さん(吉田沙保里賞実行委員会 名誉会長)によるビデオメッセージ。受賞者の方々へのお祝いのコメントが贈られた。


▲表彰のあとは鈴木英敬 三重県知事、山口茜選手、指導者 三觜賢氏、小椋久美子さんによるトークセッション
鈴木知事が進行役となり、山口選手の地元勝山での練習方法や過去の思い出などについて語られた。


山口選手今年一年で一番印象に残ったのは「インターハイで団体優勝できなかった分、国体で優勝できたのが一番の思い出」とのこと。

小椋さんの「福井県で世界に通用する選手を育てるために、何か特別な指導法はあったのか?」との問いに、三觜賢氏は「期待に応えられず申し訳ないのですが、特に他と違ったことをやっているわけではないです。ただ、彼女と多くの大会に参加させていただいて、たぶん試合会場で一番緊張感のない選手とコーチだったと思います」と笑わせた。
山口選手は「あまり好きではなかったけれど基本の練習(フットワーク)が多かったのが印象に残っています。それとコーチも試合を楽しもうという気持ちがあったと思います」とのこと。

三觜賢氏の思い出としては「(山口選手が)初めて出た小学1年生のときのABC大会の予選の最初の試合で、会場の空調のせいでシャトルが思うように打てないことに泣き出してしまい、コーチというより保育士になったような気がした。インターバルの時は泣きやませるのに精一杯だった」とコメント。山口選手は「覚えてないです」。ちなみに「第2ゲームでは相手選手が泣き出して、ファイナルでも泣き止まず、ウチらが勝ちました!」とのこと。

最後の質問コーナーで、「疲労回復のためにどのようなことを行なっているか」の問いに「まずよく寝ます。時間があればあるだけ寝ます。あとオレンジジュースが好きなのでよく飲みます」と返答。すかさず鈴木知事は「副賞はオレンジジュースにしとけばよかったなぁ。熊野(三重県の地名)でいいミカンが取れるんですよ。また送りますわ」と会場を笑わせた。



その後は会場の一部座席を撤去してバドミントンコートを作り、地元ジュニア選手2人とのミニマッチ(5ポイント先取の1ゲームマッチ)。小椋久美子さんが選手らのプレーを解説。
結果はもちろん山口選手が勝ったのだが、地元ジュニアは山口選手を追い込んでミスを誘ったり、山口選手が全く動けないカットを綺麗に決めたりして、会場を沸かせた。マッチ後には「想像以上にラリーが続いたので、しんどかったです。ネットで決めにいったのを返されたのが悔しかったです(笑)」と山口選手に言わしめた。



▲大西成(おおにし なり)さん(小俣小6年)



廣瀬咲(ひろせ さき)さん(明野小6年)



このような感じで、笑いを随所にちりばめながら、和やかなムードで表彰式が終了した。客席には三重県内のバドミントンジュニアがたくさん詰めかけていたが、三重県初訪問という山口茜選手とそのプレーを見ることができてよい刺激になったのではないだろうか。



▲なお、表彰式終了後には報道陣向けの囲み取材が行なわれた。

勝山高校でのエピソードをという問いに「後半はあまり学校に行ってないんですけど(笑)、行ったら友達がお菓子を作って待ってくれていたり、夏休みにはバドミントン部でバーベキューをしたのが楽しかったです」。

4月から入社する再春館製薬所については、「みんなで頑張ろう、という温かい感じのチームで、勝山が地域ぐるみでやっている雰囲気と似ているなぁと思います。」とのこと。

小椋久美子さんはリオ五輪へのアドバイスとして、「自分の先輩にも言われたが、オリンピックはとにかくコートに立ってみないとわからない。コートに立ってみると、雰囲気も何もかもが他の大会とは全く違うので、その心づもりで臨んでほしい」。山口選手は「ぜひ、(オリンピックのコートに)立って感じてみたいです」と返答した。



【記念写真】


▲受賞者と鈴木英敬 三重県知事、ゲストの小椋久美子さん、増田明美さん(同賞実行委員会委員)、スポンサーの方々

▲(左から)増田明美さん、小椋久美子さん、山口茜選手、三觜賢氏、鈴木英敬 三重県知事

▲ミニマッチでプレーしてくれた大西成さん(左から2番目)と廣瀬咲さん(同3番目)

▲ミニマッチ運営などで活躍してくれた高田高校バドミントン部のみなさん


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