2015年06月13日

全日本実業団~男子・大会のみどころ~


2015年7月1日(水)より7月5日(日)まで、京都府の島津アリーナ京都(京都府立体育館、ハンナリーズアリーナ(京都市体育館)、長岡京市西山公園体育館、京都府立伏見港公園体育館において、厚生労働大臣杯・第65回全日本実業団バドミントン選手権大会が開催される。

▼昨年、優勝に王手をかける活躍をみせた 桃田賢斗(NTT東日本)


男子・大会のみどころ

昨年の決勝戦の日本ユニシスとNTT東日本は2年連続3回目の(2006年、2014年、ユニシス優勝)戦いとなりました。ダブルスに一日の長があるユニシスとシングルスで優位に立つNTT東日本という構図で今までその特徴を活かしたチームが勝利している。今回は早川・遠藤組が完勝して、流れを作ったものの第二ダブルスで波乱が起きた。小松崎・竹内組が最初から積極的に攻撃して、主導権を握り、21-19で先取、第二ゲームは失ったがファイナルゲーム大激戦の末、21-17で数野・山田組の反撃を振り切り、勝利し、完全に勢い、流れを呼び込んだ。結果的にこのダブルスが勝負のカギとなり、シングルス対決に持ち込み、田児、桃田の2枚看板が順調に力を発揮して、6年ぶり27回目の優勝を飾った。

日本ユニシスの敗戦は得意のダブルスを落としたことに悔いが残る戦いとなったが各試合とも勝負がどちらに転ぶかわからない大激戦であった。特にNTT東日本の二つのダブルス、小松崎・竹内組と大越・星野組の気迫は素晴らしく、大越・星野組は準決勝では園田・嘉村組に競り勝ち、決勝では早川・遠藤組と対戦、トップダブルスとして敗れたものの健闘して団体戦の醍醐味を充分に示してくれました。一方、悔やまれるのはトナミ運輸。優勝へのリベンジで挑んだこの大会。準決勝のNTT東日本戦では期待の園田・嘉村組の敗退が誤算で2-2から勝負をかけた田児、佐々木のエース対決に持ち込んだがファイナル21-19での惜敗、悔いの残る敗戦となった。もうひとつのベスト4、日立情報通信エンジニアリングの連続準決勝進出は立派。チームのまとまりが良く、混戦の中を手堅く勝ち抜いてのベスト4進出は素晴らしく、健闘を称えたい。

今年の優勝争いも言うまでもなく、当然のようにNTT東日本、日本ユニシス、トナミ運輸の3強対決は変わらない。NTT東日本はシングルス田児、桃田、ダブルス小松崎・竹内組、大越・星野組。日本ユニシスはシングルス上田、坂井、ダブルス早川・遠藤組、数野・山田組、井上・金子組。トナミ運輸はシングルス佐々木、武下、ダブルス平田・橋本組、園田・嘉村組などそれぞれの主力がナショナルメンバーとして活躍していて、総合力では甲乙つけ難く、どこにでも優勝のチャンスがある。また、日立情報通信エンジニアリングにもこの3チームにひと泡吹かすだけの充分な実力がある。組合せシードで順調に勝ち上がると準決勝において第一シードNTT東日本と日立情報通信エンジニアリング、もう一方の準決勝は第二シード日本ユニシスとトナミ運輸の対決になる。決勝進出をかけて、また悲願の優勝への望みをかけてのこの戦いが第一関門となる。特に日本ユニシスとトナミ運輸の試合は大激戦が予想される。両チームにとっては落とせない、ファンにとって絶対に見逃せない大一番となる。

その他に昨年ベスト8入りした、トリッキーパンダース、丸杉、トヨタ自動車、そして、地元の三菱自動車京都などに期待したい。また、この団体戦はチームワーク、勢いのあるチームが上位に進出するということが醍醐味のひとつであり、今年もまたこのようなチームが多くでることを期待します。


NTT東日本
世界レベルの実力の田児、桃田の2枚看板は誰でもプレイを楽しみにしている。また、ダブルスは昨年、大活躍の小松崎・竹内組、急成長の大越・星野組の布陣は今年も健在であり、連覇体制充分である。

日本ユニシス
昨年は3連覇を阻止され、今年はリベンジに燃える!シングルスの上田、ダブルスの早川・遠藤組は世界選手権スディルマンカップ準優勝の主力メンバー。プラス坂井、数野・山田組、井上・金子組はナショナルメンバー。充実した戦力は総合力出場チームNo.1!!

トナミ運輸
金沢大会優勝から3年間が過ぎた。シングルスは佐々木、武下、ダブルスは
平田・橋本組、園田・嘉村組の強力な単複2枚看板を中心に権藤、渡邊、保木、小林に新人常山、下農が加入して、総合力は大幅アップ。決勝進出はノルマとしたい。

日立情報通信エンジニアリング
ここ数年、日本リーグで結果を残し、3年連続ベスト4は不動の位置に!年々着実に実力を付けているチーム。シングルスの松川、内藤、丸尾に堀内が加わり、ダブルスは三橋・山崎組、大嶋・梅野組と強力、今年のドローは準決勝NTT東日本戦、目標は決勝進出!!

トリッキーパンダース
昨年2011年ベスト4以来(その後2年連続ベスト16)のベスト8!今年も井谷、福田の単・複フル回転、他のメンバー高階、米田、小泉、リャオ・ミン・チュンでの厳しい戦いの状況は今年も変わらず、総力戦でベスト4復活を目指す。

丸杉
5大会連続ベスト16から昨年初のベスト8、急上昇中のチーム。中心だった髙木・安村の引退は戦力的に痛いが吉田、石川、浦井の主力は健在、強力なシングルス小高の加入は大きく、初のベスト4入りを目指す!!順当なら日立情報通信エンジニアリングと準々決勝対決。

トヨタ自動車
第一回大会より連続出場の名門チーム(敬意)。昨年堂々のベスト8。主力だった両斉藤が引退したが深尾・高田組、齋藤(裕)を軸に新人森山、服部を加え、チーム一丸となって戦う。

三菱自動車京都
昨年創部以来、初のベスト8。主力の喜多、髙木、犬山、吉村、常山は充分な経験、実力があり、連続ベスト8は必ず達成したい目標。地元の声援をパワーに変えてもう一つ上を狙いたい!!

宇部興産
2011年~2013年3年連続ベスト8入り!昨年は三菱自動車京都にベスト8入りを賭けて完敗。日本リーグ2部でも着実に力を付けているチーム。常連の山平、松尾、河村、青見、米元に新人古川、古城を加え、今年は「ベスト8」シード権は獲得したい・・

JR北海道
エース竹村を中心に、ダブルスは高島・東野組、牧野・渡部組、シングルスは渡邊(一)が安定した実力を付けてきている。新人塚本の加入も力強い。ファンから好かれる真面目ないいチーム!

JTEKT
2012年に念願のベスト8。2013・4年はベスト16とチーム力は整っているが今までは軸になる選手がいなかった。今年は和田周が移籍、シングルスの軸が出来、新ためてにベスト8復活を狙う!!

タダノ  
昨年の開催県香川県、四国を代表する伝統のあるチーム。今年も松本主将、竹川、天野を中心にメンバーは変わらない。3年連続ベスト16の実力で今年はベスト8入りを最低限の目標として全力で戦う。

==美郷茂樹==



【LIVE配信ご案内】

7月4日(土) 10:00~ 準々決勝、準決勝
7月5日(日) 10:00~ 決勝

配信場所:SMASH and NET .TV トップページ

※視聴はすべて無料となります。


女子・大会のみどころ


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