2015年12月01日

全日本総合 女子シングルス見どころ

昨年は山口茜(勝山高校)が脅威の快進撃での初優勝を飾った。
連覇を狙う三谷美菜津(NTT東日本)を決勝で、勢いに乗る橋本由衣(NTT東日本)
を準決勝で、優勝経験を持つ今別府香里(ヨネックス)を準々決勝で倒しての堂々たる優
勝でした。また、一回戦から決勝まですべて2-0という内容も素晴らしいものでした。

昨年は世代交代があった中、5回の優勝経験を持つベテラン廣瀬栄理子(ヨネッ
クス)が立派に準決勝進出を果たし、大会を大いに盛り上げてくれたこと、試合終了後引
退を表明しましたがその功績、努力に対し、感謝と敬意を表したい。

ここ5年間の女子シングルスの優勝者は連覇がなく、すべて違う選手、常に
レベルは高いが、本命不在、主役無しの戦国時代と言う状況が続いていた。しかし、今年
は1年間で状況が一変した感がある。それを証明したのが9月に行われたヨネックスオ
ープンジャパンである。なんと奥原希望(日本ユニシス)と山口茜の決勝対決、フアンに
とっては夢の決勝戦だった。この二人は世界ランキングも9位、10位と争っており、今
年はこの二人のレベルの高い一騎打ちの戦いとなる。この2強対決にどうベテラ
ン、新鋭が割り込んでくるのかという、興味深い戦いとなる。

優勝候補の2トップは当然昨年優勝の山口茜、今年のヨネックスオープンジャパン優
勝の奥原希望が挙げられる。天才少女と言われ、ついに昨年、この大会をも制した山口茜
、10月のビットブルガーオープン優勝など持ち前のスピードのある粘り抜くプレイからスマ
ッシュ、ドロップ、クリヤーでの上からの多彩な攻撃が加わり、一段とパワーアップした
。連覇の可能性大と期待したい。奥原希望は昨年一年間ケガなどで出遅れていたが今年に
入り、完全復活を遂げ、今が一番充実している。スディルマンカップでの大活躍、対戦相
手の動きを瞬時に分析、その対応能力は抜群、2011年の以来の復活優勝を当然の
ように狙ってくる。

この2強に迫る選手として、まず、優勝経験のある三谷美菜津、安定したフット
ワークからくるスピードある動きで攻撃力、レシーブ力とも安定している。優勝経験もあ
り、昨年の世界選手権での銅メダルなど実力では引けを取らない。2度の優勝経験を持つ

今別府香里、好調時の強さは一番、気力、体力の充実に向けて、どう調整出来るかがカギ
になりそう。実力派橋本由衣、インドネシアオープン準優勝など海外では着実に力をつけ
ている。左腕の大器高橋沙也加(日本ユニシス)、左腕からくり出すショットの威力は他
に類を見ない、秘めた能力をそろそろ開花させたいところ、今年は勝負の年にしたいはず
である。

その他、女子シングルス陣はこの布陣に割って入る、まだまだ、楽しみな選手が目白押し
である。日本ランキングサーキット優勝、全日本社会人選手権優勝とロンドンオリンピッ
ク時の負傷から完全復活した佐藤冴香(ヨネックス)、2013年ヨネックスオープンジ
ャパン準優勝の実績を持つ打田しづか(日本ユニシス)、日本ランキングサーキット準優
勝の若手のホープ大堀彩(NTT東日本)など優勝のチャンスは充分ありうる。

この他、社会人準優勝漆崎真子(山陰合同銀行)、日本ランキング上位の北都銀行のエー
ス楠瀬由佳、永田麗、再春館製薬所の伊東可奈、峰歩美、教職員大会優勝の武田陽子(
岩出中学校教員)、インカレ優勝の杉野文保(龍谷大学)、若手代表として、インター
ハイ準優勝斎藤栞(埼玉栄高校)、全日本ジュニア大会優勝海老原詩織(作新学院高校等
学院)、準優勝仁平菜月(富岡ふたば未来学園高校)にも挑戦者として、普段の実力を充
分に発揮し、上位を脅かす活躍を期待したい。

▼山口茜


▼奥原希望


▼三谷美菜津



美郷茂樹


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