2009年12月25日

日本リーグ2009 熊本・さいたま大会が開催

 12月23日(水)に熊本県熊本市、埼玉県さいたま市にて日本リーグ2009が開催された。

各大会対戦カードはこちら

【男子】 NTT東日本-くまもと八代YKK ap 日本ユニシス-トナミ運輸

【女子】 NEC SKY-北都銀行三洋電機-NTT東日本

男子のNTT東日本はくまもと八代YKK apと対戦。田児・堀川が小林・武山に1ゲームを奪われ、佐伯も園田に敗戦するなど今後に不安要素を残す戦いぶりとなったが、最後は佐藤・山口が花田・田上をストレートで下してきっちりと勝負を決めた。

 日本ユニシスとトナミ運輸の試合は今後を左右するであろう大事な一戦となった。戦前の予想では日本リーグ無敗のチャンドラ、総合王者の平田・橋本、総合準優勝の佐々木と戦力的にはトナミ有利かと思われたこの試合をいきなりひっくり返したのは池田・アルベンだった。チャンドラ・平田のペアで確実に勝ちに来たトナミだったが、スピーディーなローテーションで攻撃を仕掛けてくる池田・アルベンにチャンドラ・平田は対応できず、1ゲーム目こそ競るものの第2ゲームは池田・アルベンが一方的に攻め込み2-0で勝利。
 この勝利でシングルス山田が勢いづく。格上の佐々木を相手に、安定したラリーで第1ゲームを先取。しかし負ければチームの敗戦が決まる佐々木が勢いを止めた。怒涛の攻撃を見せて、接戦の第2ゲームを奪うと、スピードの落ちた山田を圧倒。2-1で佐々木が勝利。
 勝負の第2ダブルスには総合準優勝の数野・早川とトナミ運輸橋本・黒瀬が登場。攻め続けてリズムを作る橋本・黒瀬に押され続け、第1ゲームを失った数野・早川。しかし第2、3と逆に攻めの展開を作って勝利。これで日本ユニシスが2-1で勝利を収めた。

 女子はNEC SKYと北都銀行が対戦。末綱・前田が三好・金上を安定したラリーでストレートで下す。しかし、シングルス今井が北都銀行エース楠瀬にストレートで敗退。勝負は最終第2ダブルスへ。NEC SKY藤井・垣岩は北都銀行小森・下崎と対戦。第1ゲームこそ17本と粘られるものの垣岩の強打と藤井を上手さが噛み合い2-0のストレートで勝利。2-1でNEC SKYが勝利した。

 リーグ7連覇中の三洋電機はNTT東日本と対戦。第1ダブルス松尾・内藤が三谷・新玉の内定選手ペアを長いラリーで下し勢いそのままに行くかと思われた。
 しかしこの流れを変えたのがNTT東日本後藤だった。総合では3位に終わった後藤だったが、王者廣瀬相手に第1ゲームを落とすものの、第2ゲームを奪い返す。チームの明暗を分けたのはこの第3ゲームだった。後藤が5本以上の大量リードをしたままの終盤、後藤のサービスがインの判定。しかし主審はアウトの判定。ポイントは廣瀬に動き、ここから廣瀬が波に乗り、一気に逆転。そしてマッチポイント。勝負あったかにも思えた瞬間だった。しかしここから後藤が粘りを見せたラリーで追いつく。その後の廣瀬のマッチポイントを見事しのいだ後藤が、最後はフェイントを利かせたネットで勝利。1-1で勝負はタイに。
 注目も第2ダブルスは森・多谷と田井・樽野が対戦。第1、2ゲームともに田井・樽野が序盤大きくリードし、終盤森・多谷が追いつくという展開。しかし抜け出したのは田井・樽野だった。勝負どころでは安定したレシーブ、強打で最後は田井のスマッシュが相手のコートに突き刺さりゲームセット。この瞬間、田井・樽野はコートに倒れ込みチームは歓喜の涙であふれた。NTT東日本がここまで全勝の三洋電機を下し2-1で勝利し、両チームはともに1敗となった。

全く予想のつかない展開となった日本リーグ2009。今年度の王者を決める戦いは、最終決戦に持ち越され、戦いの地を大阪に移し熱い戦いが繰り広げられる。






写真は日本リーグ千葉大会の模様
上から
池田 信太郎/アルベン・ユリアント
佐々木 翔

松尾 静香/内藤 真実
田井 美幸/樽野 恵

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