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2016年06月14日
第66回 全日本実業団選手権大会のみどころ 女子の部
2016年6月29日(水)より7月3日(日)まで、福井県の勝山市体育館ジオアリーナ、福井市体育館、北陸電力福井体育館において、厚生労働大臣杯・第66回全日本実業団バドミントン選手権大会が開催される。
▼昨年優勝した日本ユニシス・髙橋礼華/松友美佐紀ペア。世界ランク1位のプレーは本大会でも注目される。
昨年大会のプレイバック
ここ数年、日本ユニシス、再春館製薬所(ルネサス時代含む)、NTT東日本、ヨネックスの4強時代が続いた。昨年もその構図は崩れないと確信していたが予想もしていなかったその一角NTT東日本がよもやの敗退、準々決勝で山陰合同銀行に敗れる大波乱となった。これが団体戦の実業団大会の面白さでもあり、怖さでもあることを象徴した大会となった。結局、決勝は日本ユニシスと再春館製薬所という実力通りの3年連続の決戦となった。
決勝は準決勝をヨネックスに3-0と完勝した第一シード日本ユニシスと、NTT東日本を撃破した勢いに乗る山陰合同銀行を3-0とこちらも完勝した第二シード再春館製薬所の本命同士の白熱した気迫のこもる素晴らしい試合だった。再春館製薬所に不運だったのはオリンピック出場権獲得レースの連戦のため、体調不良で前田・垣岩組が出場できなかったこと。一昨年は第一ダブルスで前田・垣岩組が高橋・松友組に勝ち、チームを勢いに乗せたが今年は福島・廣田組が第二ダブルスで一つ取るのが精いっぱいだった。シングルスも大接戦だったが結局、日本ユニシスが誇る二枚看板奥原、髙橋(沙)の前に屈した形になった。日本ユニシスの3連覇は指導体制の強化、選手層の厚さ、団結力の強さの賜物だった。
決勝進出はならなかったが大健闘で初の準決勝進出を果たしたのが山陰合同銀行。久後、横山、漆崎の加入が全体の競技力をレベルアップさせてのチームワークの勝利だった。また、もう一つの準決勝進出のヨネックスも強豪三菱電機との激戦を制した戦いぶりは見ているファンを魅了し、楽しませてくれた。その他のどの試合についても、毎年、競技のレベルが上がっている女子は熱戦の連続であり、大会を盛り上げてくれたチーム、選手に改めて敬意を表したい。
今大会のみどころ
今大会の優勝争いは今年も日本ユニシス、再春館製薬所の二大対決にヨネックス、山陰合同銀行、NTT東日本に今年は北都銀行が絡み、挑む形になる。
日本ユニシスは髙橋(礼)、松友、奥原、栗原、髙橋(沙)、東野、再春館製薬所は山口、福万、與猶、NTT東日本は松尾、三谷、橋本、ヨネックスは今別府、内藤、佐藤(冴)、北都銀行は米元、田中、永原、松本、川上などそれぞれの主力がナショナルメンバーとして活躍していて、総合力では甲乙つけ難く、また、山陰合同銀行もチーム力では引けを取らない。どこにでも優勝のチャンスがある。
ドローで見ると準決勝は日本ユニシス×山陰合同銀行、再春館製薬所×ヨネックスの対決になりそうである。決勝は4年連続で日本ユニシス×再春館製薬所となる可能性が大きい。また、山陰合同銀行は準決勝進出にはACT SAIKYOと北都銀行、ヨネックスは広島ガスとNTT東日本のそれぞれ厳しい対戦が予想され、いずれにしても絶対見逃せない戦いの連続となる。
これらのチームに一矢報いたいのが昨年ベスト8チーム、実業団に強い実績のある岐阜トリッキーパンダース、三菱電機。他に七十七銀行、日立化成、トヨタ自動車、北國銀行、プレンティグローバルリンクス、Cheerful鳥取等には目標を大きく、優勝を目指してチャレンジしてほしい。また、敦賀市役所、福井県庁には地元代表として健闘を期待したい。そして今年はリオデジャネイロオリンピックを控え、出場権獲得したシングルス奥原(日本ユニシス)、山口(再春館製薬所)、ダブルス髙橋(礼)・松友組、ミックスで栗原(日本ユニシス)が出場する。素晴らしいプレイを見られる楽しさとオリンピックでの活躍に期待したい。
日本ユニシス
ダブルスの軸の髙橋(礼)・松友組は世界ランキング1位、シングルスは全英オープン制覇の奥原と単複のエース健在。他、実力派の髙橋(沙)、栗原、篠谷、星、東野と総合力はトップ! 盤石の布陣で4連覇を狙う!!
再春館製薬所
シングルスのエース山口の加入は心強い。前田・垣岩組に福万・與猶組が急成長しダブルスの軸に、福島・廣田組に成長が楽しみな新人志田、小野とダブルスメンバーは豊富。シングルスも伊東、峰が勝負強い。新チームとしての初優勝を狙う。
ヨネックス
過去3回の優勝経験があり、メーカーでもある名門チーム。主軸のシングルス今別府、佐藤、ダブルスの内藤、単複が出来る鈴木、土井が相変わらず安定している。早田、櫻本の成長、新人高畑の加入で総合力アップ!! ベスト4は確保したい。
山陰合同銀行
島根県を代表する名門チーム。昨年、準決勝進出の目標達成。ダブルスの横山・久後組、シングルスの漆崎という軸が出来、信頼できる濱崎、小林、山田、川田の主力メンバーが健在、より勝負強く、強力なチームに! 目標は優勝!!
NTT東日本
昨年よもやの準々決勝での敗退。今年は復活を目指す。信頼できるシングル、三谷、橋本、ダブルス、新玉、松尾、渡邊、川島、尾崎の布陣は強力。決勝進出の実力は充分であり、最低条件ベスト4!!
岐阜トリッキーパンダース
ベスト8常連チーム。山本、江藤、松田を軸に程文欣と橋詰、川添を加え、少数精鋭でのフル回転勝負。ダブルス、シングルスをどのように活用していくかが勝負のカギになる。勝負強さでベスト4入りを狙う。
北都銀行
力がありながら結果が伴っていないイメージのチーム。今年は戦力大幅アップ。ナショナルチームメンバーのダブルス米元・田中組、永原・松本組、シングルスは楠瀬、永田に新人川上が加わり、スキのないメンバー構成に! 今までのリベンジへ、4強の一角を山陰合同銀行と競う!!
三菱電機
昨年ベスト8奪回。今年は長年ダブルスの主軸の大迫・平野組の平野が抜けたが日本ユニシスから移籍の木村で充当できそう。もう一つは木戸・田島組に期待。シングルスの大迫、高木は実績があり、今年もベスト8は確保したいところ。
ACT SAIKYO
2011年、13年、14年とベスト8の実績で15年日本リーグ1部に昇格。6位と健闘。チームワークのいいチームでダブルスは米元・今井組を軸に北吉、今野、西、シングルスは原、阪口に有力新人斎藤が加わり戦力アップ。
広島ガス
小池、桜井、奥井、平井、亀田、濵北の少数精鋭で臨む。ずば抜けた選手はいないがベテラン小池と桜井主将のダブルス、濱北のシングルスを中心に戦うまとまりのあるチームワークのいい、さわやかなチーム。準々決勝には進出してほしい!!
七十七銀行
ダブルス陣は今井・大森組を軸に牧野、木戸、荒木、河崎と揃っている。シングルス陣は北が引退したが木戸、荒木姉妹で充分に補えていて、全体的にはレベルアップしている。粘り強さとチームワークの良さが身上のチーム!
日立化成
今年は篠田主将を中心に少数精鋭でベスト8の壁を破りたい。ダブルスの篠田・清水組は勝利の計算が出来るし、野尻野のシングルスは安定している。新人の本田、福永、石橋の活躍に期待したい。
==美郷茂樹==
【LIVE配信ご案内】
7月2日(土) 10:00~ 準々決勝、準決勝
7月3日(日) 10:00~ 決勝
配信:SMASH and NET .TV トップページ
http://www.smash-net.tv/
※視聴はすべて無料となります。
⇒全日本実業団選手権大会 - 公式ページ(日程/組み合わせなど)
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