2012年12月01日

【全日本総合】 男子シングルス2012予想

今年も日本中のバドミントンフアンが注目するバドミントン界の最強の男を決める第66回全日本総合選手権大会がいよいよ始まります。来年のナショナルメンバーを決定する基準になる大会でもあり、選手にとってはもっとも重要な大会となります。

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 現在、田児賢一(NTT東日本)が4連覇中。初優勝は佐藤翔治(NTT東日本)との激戦を勝利し、その後は佐々木翔(トナミ運輸)との3年連続決勝対決を制し、今年、5連覇に臨む。5連覇は過去に1966年~1970年小島一平、1998年~2002年舛田圭太の2人しか達成しておらず、3人目の偉業に挑戦することになる。常に見ていただく観客が納得するプレイをすることを心がけている田児、今年はどんなシングルスを見せてくれるか楽しみにしたい。一方、佐々木は2007年の優勝以来、優勝から遠ざかっているがロンドンオリンピック5位入賞、リン・ダンとのファイナルゲームの激闘は世界で戦う真の姿を見せ、シングルスの魅力を再認識させてくれました。一段と強力度を増している得意の左腕から両サイドへのスマッシュを中心にシングルスの完成を目指し、リベンジに燃えているはずである。今年も優勝争いは間違いなくプレイスタイルを含め好対照のこの二人を中心に展開される。

▼上田拓馬(日本ユニシス)
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次は上田拓馬(日本ユニシス)。一昨年、昨年と連続3位は着実に実力が着いた証拠である。今年に入り、USオープン、ベトナムオープン準優勝、トマス杯での活躍など世界の舞台でも力を発揮できるようになり、2強との対戦が楽しみな選手。やはり、忘れてはいけないのが佐藤翔治(NTT東日本)。昨年準決勝、佐々木からマッチポイントを握ってからの敗戦は未だ記憶から消えないはずである。バドミントンの申し子のような佐藤のプレイを楽しみにしているフアンは多く、若手選手の目標として万全のコンディションで臨んでもらいたい。

▼佐藤翔治(NTT東日本)vs佐々木翔(トナミ運輸)
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今年注目したいのは坂井一将(日本ユニシス)。大阪インターナショナルチャレンジ、ロシアオープン優勝、全日本社会人大会の準決勝で佐々木を破るなど結果を出している。実力派、北海道の星竹村純(JR北海道)。相変わらず、堅実なプレイ、真摯な試合態度は好感度ナンバーワン。今年は地元旭川での社会人大会、日本ランキング大会優勝と波にのっている初優勝に向けて、北海道の声援を力に全力で戦うはず、期待したい。

もう一人、インハイチャンピオン桃田賢斗(富岡高校)に期待したい。世界ジュニア選手権優勝はバドミントン界初の快挙である。攻撃力、レシーブ力とも素晴らしく、テクニックは高校生離れしている。優勝を目指して伸び伸びプレイすることを望みたい。

▼桃田賢斗(富岡高校)
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今年は田児を中心とした上田、坂井、園田啓悟、武下利一(トナミ運輸)、和田周(日本体育大学)、古賀輝(早稲田大学)、桃田などの若手陣と佐々木を中心とした佐藤、竹村、古財和輝(トナミ運輸)、池田雄一、山田和司(日本ユニシス)などベテラン組が戦う構図がはっきりしていて面白い。いかに若手陣が試合巧者のベテラン組に挑むか注目してみたい。


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