2020年06月01日

【第8回:ヨッシーコラム】by BADMITON MANIA

 

以下『バドミントンマニア』で毎週2回配信されるコラムです。(6/1配信はヨッシーコラム)
こちら期間限定で記事を紹介します。ぜひオンラインサロンへの参加をご検討下さい!


【今週の目次】
1.今週の一言
2.イチオシ情報
3.時事ネタ
4.今週のBadminton Unlimited (BWF YouTube channel)
5.メディア情報

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1.今週の一言

バドミントンマニアのメルマガ第8弾です。
先週は桃田賢斗がYONEXからマスク提供を受け、感謝のツイートをしていましたね(https://is.gd/ZjzbHH)。MIZUNOは5月15日に「ミズノマスク」を販売したところ即完売となり注目を集めましたが、今後は試合会場等でマスクをする機会が増えるため、各社がこぞってマスクの商品開発・販売をしていくでしょう。ちなみにミズノマスクは7月に追加販売する予定です。

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2.イチオシ情報

▶︎世界バドミントン連盟 東京五輪の新たな選考基準を発表
世界バドミントン連盟は27日、新たな選考基準を発表し、各選手とペアが2019年4月〜2020年3月に獲得したポイントについては来年の東京オリンピックの代表選考に対しても有効だとしました。その上で、新型コロナウイルスの影響で中止や延期となった国際大会を来年1月〜5月にかけてやり直すことを決めました。
【今年2020年に中止となり、2021年にやり直す大会】
●2021年3月9日〜 ドイツオープン(Super 300)
●2021年3月23日〜 スイスオープン(Super 300)
●2021年3月30日〜 インドオープン(Super 500)
●2021年3月31日〜 大阪インターナショナルチャレンジ
●2021年4月6日〜 マレーシアオープン(Super 750)
●2021年4月13日〜 シンガポールオープン(Super 500)
●各大陸の選手権(ヨーロッパ、アジア、パンナムゲームズ)
この大会で獲得したランキングポイントが最終選考に反映されて、2021年5月4日付の東京オリンピック選考ランキングリストを算出。各種目の出場選手を選ぶというわけです。現在は、①桃田賢斗②山口茜③奥原希望④福島由紀/廣田彩花ペア⑤渡辺勇大/東野有紗ペアの代表入りが確実とされています。
ちなみに2021年にやり直す大会がコロナなどの影響で中止となった場合は、他の大会で埋め合わせはできないとされており、仮に延期して開催されたとしてもオリンピック選考ランキングリストには反映されないようです。

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3.時事ネタ

バドミントン界の時事ネタをいくつかピックアップ!補足情報と交えてお伝えします。※締め切りの都合上、5月30日(土)の情報まで
【1】追う高橋、松友組も可能性残る 五輪選考レース継続
リオ五輪金メダリストの髙橋・松友ペアは、2021年の1月から始まる選考レースの結果で残りの1枠を狙います。髙橋・松友ペアの現在のランキングポイントは76,512ptです。福島・廣田ペアに次いで選考の可能性が高い永原和可那・松本麻佑ペアが85,653pt獲得しており約10,000ptの差がついています。グレードが高めのマレーシアオープン(Super 750)を優勝して獲得できるのが11,000pt。はたして逆転の芽はあるのでしょうか。
【2】強化拠点、通常稼働は遠く トップ選手ら慎重に始動
味の素ナショナルトレーニングセンターは施設再開へ踏み出し、バドミントン協会は6月19日から代表合宿を実施する予定。ウイルス感染が軽微な地方の実業団チームは、東京への移動に抵抗感をもっているそうです。
【3】日本ユニシス 6月1日から全体練習再開へ
【4】新潟市の体育施設 6月1日から順次再開
【5】世界ジュニア選手権は1月に延期
9月にニュージーランドで開催予定だった世界ジュニア選手権は、1月18日からの開催に延期となった。2019年大会では郡司莉子(熊本・八代白百合学園高2年)が優勝したが、その時の決勝の相手は1つ歳上のジョウ・メン(中国)だったので今大会は出場しない。郡司選手は2連覇の記録を打ち立てることができるのか!?
※日本人で2連覇の記録を持つのは山口茜のみ。

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4.今週のBadminton Unlimited

バドミントン女子シングルスのアメリカ代表といえば皆さんご存知、ツァン・ベイウェン選手(世界15位)。2013年からプロ選手として活動している彼女は、今年の7月で30歳を迎えます。2018年のインドオープンではPV.シンドゥと決勝で、ファイナル22-20で勝利し、初めてワールドツアータイトルを獲得しました。オリンピックが延期になった現在、彼女はどんな心境でいるのか?

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▶︎ツァン・ベイウェンがこれまでのパフォーマンスを振り返る

【2019年のパフォーマンス】
2019年の自分の成績は例年と比較すると理想的ではありませんでした。昨年は多くの大会に出場しました。普段は年間13~16大会くらいしか出ないんですが、2019年は22大会に出場しました。
どれだけお金をかけ、移動に費やしたか。そして自分のパフォーマンスはというと満足ではありませんでした。実はプレッシャーを感じていたのです。5月から10月までの間(昨シーズンのマカオオープンまでの間)私はケガや病気に苦しみました。要するに全く喜ばしくなかった。年齢がいよいよ迫ってきていたし、試合に出すぎていたし、トレーニングも万全ではありませんでした。そのため、(2019年の)シーズン中はかなりのプレッシャーを感じていました。

【インドネシアマスターズ2020】
今年はマレーシア(1/7〜)とインドネシアマスターズ(1/14〜)からのスタートとなりました。インドネシア・マスターズでは準々決勝に進み、ヘ・ビンジャオ(中国)に敗れました。台湾から2人のスパーリングパートナーを雇い、アメリカで毎日トレーニングを受けていたので、準備は万全でした。結果には満足していますが、まだまだ足りない部分もあったと思います。
マレーシアマスターズが始まる前に、マレーシアで1週間トレーニングをした時のフォームはとても良かったんです。でもインドネシアでへ・ビンジャオと対戦したときは、なぜかスタミナがなくて、無気力感がありました。理由はわかりません。
全英オープンの1回戦では、PV.シンドゥ(インド)と対戦しました。今年の初めに比べて、準備不足だったことを認めざるを得ません。コロナウイルスのせいで、他の国でトレーニングをすることも、スパーリング相手を見つけることもできませんでした。そのため、ほとんどの時間は家にいて、たまに他のプレーヤーと試合をしていました。
全英オープンの前に予定されていたドイツオープンもキャンセルとなりました。大会は私にとってトレーニングの一環なので、このことは私の準備に大きな影響を与えました。2月8日〜28日までのインドのプレミアバドミントンリーグが終わってから、20日間は高強度トレーニングをしていません。シンドゥは非常に速くて攻撃力のある選手なので、トレーニングなしでは体の負担が大きかったです。

【独立した選手】
今の自分の状況は、以前に比べてだいぶ良くなってきました。以前は一人で旅をし、試合をしていて、知り合いもほとんどいませんでした。それが友達が増えたんです。今ではツアーにはたくさんの友達がいますし、理学療法士がたまに同行してくれるので、寂しさを感じなくなりました。だから以前と比べると、間違いなく恵まれています。
私はおそらく、バドミントン界では数少ない独立した選手の一人だと思います。同じような状況にあるもう一人の選手にミシェル・リー選手(カナダ)がいる。私たちは皆、夢を追いかけています。誰もが世界選手権やオリンピックでチャンピオンになれるわけではない。誰もが人生の中で違う道を歩んでいます。私は自分がどこまで高く行けるか見てみたいのです。

【東京オリンピック】
もしオリンピックが中止になったとしたら、私にはどうしようもないかも。この歳で次回の2024年まで体が耐えられればいいけど。これはもちろん私の希望。もし無理だったら、あと1~2年は※パンナムゲームズやユーバーカップでプレーするでしょうね。私の計画では、これらの大会に出場した後、2022年で引退することにしています。しかし、体が許してくれて、ランキングが比較的高ければ、2024年のオリンピックでもプレーするかもしれません。
※ パンナムゲームズ=アメリカ州の国々が参加し、4年に一度開催される総合競技大会。

【後悔とご褒美】
後悔といえば、特にないですね。
もちろん、これ以上のプレーができたらいいなと思っています。2011年にシンガポール代表の時に、(一度)バドミントンを引退しました。もう二度とプレーしようとは思っていなかったので、2年間練習していませんでした。
私がアメリカ代表としてプレーすることで、すでに期待以上の活躍をしています。バドミントンは私を助けてくれましたし、多くのことを教えてくれました。どんなに厳しい状況になっても、決してあきらめず、最後まで辛抱することを学びました。バドミントンは、この社会では学べないことをたくさん教えてくれたんです。

【バドミントン後の生活】
私は絶対に結婚しますが、子供に関しては、あまり早く産みたいとは思っていません。子供のいる友達を何人も見てきましたが、毎日子供の世話をしていると気がどうにかなりそうです。
たしかなことは、今はまだたくさんの夢を追いかけているということ。オリンピックの夢もあるし、アメリカでバドミントンを発展させたいとも思っている。私は多くの夢を持っているので、それらを一つずつ達成したいです。

END
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ツァン・ベイウェン(世界15位)はPV.シンドゥ(2019年世界選手権優勝)との対戦成績を4勝6敗、山口茜との対戦成績も4勝6敗としています。反対に、奥原希望との対戦成績は0勝6敗で相性がとても悪いようです。対戦カードによっては東京オリンピックのメダルを狙える実力。彼女の活躍がアメリカでのバドミントン普及に繋がるといいですね

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5.メディア情報

下記のメディアにバドミントン選手が登場します。お見逃しなく!
【Jsports】
番組名:『大阪インターナショナルチャレンジ2009』
放送日時:6月2日(火)18:00 ~ 20:00
解説:喜多努(前三洋電機バドミントンチーム監督)
実況:矢野吉彦
▼その他のJsports▼

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